記事一覧

◎。スコーレNo.4  宮下奈都



光文社 (2007/1/20)
自由奔放な妹・七葉に比べて自分は平凡だと思っている女の子・津川麻子。そんな彼女も、中学、高校、大学、就職を通して4つのスコーレ(学校)と出会い、少女から女性へと変わっていく。そして、彼女が遅まきながらやっと気づいた自分のいちばん大切なものとは…。
ひとりの女性が悩み苦しみながらも成長する姿を淡く切なく美しく描きあげた傑作。
最初は 家族との関りを描いた小説かな?と思っていたら 後半、家を離れて社会に出て その中で自分と向き合いながら成長してゆく姿がとても気持ち良かった

双子のように仲良しでいつもそばに居た妹 七葉 やさしくて可愛げがあり、機転がよく利いて そして なんといっても器量がよかった
そんな妹と自分はずいぶん違うと思いながらも そんなことを忘れてしまうくらい仲のいい姉妹だったのだが…
同じ人に心動かした時に 麻子には無い激しさを見せる七葉「普段はやさしい七葉がほんとうに欲しいものだけには容赦がないことを誰よりも私がよく知っていた」

その激しさに「七葉のそばにいたら きっとずっと負け続けるような気がした」麻子は 大学に入ったのを機に家を出る
 
七葉のように 好きなものに激しい情熱を持ってない事をコンプレックスに感じながら 麻子は今自分がいる世界を 真面目に誠実に生きている
その不器用な生真面目さが なんともいとおしい…

そして 青春の時が過ぎると 色々なものが見えてくる
七海にあって麻子に無いものがあるように 麻子にあって七海に無いものもあるんだよ  そして きっと七海だって同じように悩んでたんだよ

ラストに大学生になった末っ子の紗英も一緒になって 3人姉妹で素直な会話を交わすのがとても微笑ましくて 暖かい読後感です♪
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

にゃ~ご

Author:にゃ~ご
読んだ本を忘れないよう 備忘録^^; TOP写真はパリの本屋さんです♪

管理メニュー

カテゴリ

ブロとも申請フォーム