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◎ 花のベッドでひるねして  よしもとばなな



毎日新聞社 2013.11.27
主人公の幹は赤ん坊の頃、浜辺でわかめにくるまっているところを拾われた。
大平家の家族になった幹は、亡き祖父が始めた実家のB&Bを手伝いながら暮らしている。
美しい自然にかこまれた小さな村で、少し不思議なところもあるが大好きな家族と、平凡ながら満ち足りた暮らしをしていた幹だったが、ある日、両親が交通事故に遭ってしまう。
大事にはいたらなかったが、それから家族が不気味なうさぎの夢をみたり、玄関前に小石がおかれたりと奇妙なことが続くようになる……。

神聖な丘に守られた小さな村。みなしごの主人公が手にした“幸せの魔法"とは?
この美しい世界に生きる希望を描ききった著者の最高傑作!
待望の最新小説。

「一生忘れられない、小さいけれど大きい作品になった。
この小説こそが永く暗い闇を照らす光であってほしい」――よしもとばなな
久しぶりに 昔のばななさんと会ったような気がする
「感受性が豊か」と言う言葉では言いつくせない 痛々しいほどの感性…

そう思って読んでたらあとがきに「お父様が亡くなった後とにかく悲しくて悲しくて、そんな時にほとんど記憶のない状態で書いた本」と書いておられました
無意識に書いたというだけあって 彼女の本質がとてもよく出ているのだと思います

いつもどおり 超常現象の件はなかなか受け入れられないのだけれど その傍らにちりばめられた言葉は心に響きます
祖父の言葉として語られる生き方は きっとばななさんがお父様から学ばれた事なのではないでしょうか…




「=略= 欲がないところにだけ、広くて大きな海がある。海には絶妙なバランスがある。その中を泳ぎながら、俺は最低限の魚をとって食べている、ただそれだけのことなんだ。 有名になる必要はないし、足りているもので生きればいい、そう決めれば必要なものはそこにあるんだ。

花のベッドに寝ころんでるような生き方をするんだよ。幹のいちばんいいところは、心からの幸せの価値を知っていることだ。今のままでいい。うっとりと花のベッドに寝ころんでいるような生き方をするんだ。もちろん人生はきつくたいへんだし様々な苦痛に満ちている。それでも心の底から、だれが何と言おうと、だれにもわからないやり方でそうするんだまるで花のベッドに寝ころんでひるねしているみたいに。いつだってまるで今、そのひるねから生まれたての気分で起きてきたみたいにな。」


花のベッドで寝ころんでひるねしているように生きるのは楽なことではないけれど、それを選んだからには、周りにいくらそう思われてもしかたがない。
わかる人にはわかるし、わからない人にはわからなくていい。人が一生かけて本気で成そうとしていることなのだから、かんたんにわかられても困るのだ。
…と幹は言う 
花のベッドでひるねしているように生きるのはおそろしく大変な事らしい




大事なのは『違うこと』をしないことだ。」「=中略=毎日のほとんどのことは、まるで意地の悪いひっかけ問題みたいに違うことへと誘っている。でも、違うことをしなければ、ただ単に違わないことが返ってくるだけなんだ。=略=」

『違うこと』を選ばなくてはいけない、人にはそういうときもある、そういうときはそれが違うことだと毎日のように自覚して調整すればいい


『違うこと』をしないということも きっと大変な事なんだろうな…
っていうか『違うこと』に真摯に向き合いながら生きるという時点で大変なんだろう





私も出来うる限り 『違うこと』をしないで生きるように心がけよう
そして 心からの幸せを抱きながら 花のベッドでひるねしているように生きれればいいなぁ・・・


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