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☆ 村田エフェンディ滞土録  梨木香歩



角川書店 2004.4.27
時は1899年。トルコの首都スタンブールに留学中の村田君は、毎日下宿の仲間と議論したり、拾った鸚鵡に翻弄されたり、神様同士の喧嘩に巻き込まれたり… それは、かけがえのない時間だった。

だがある日、村田君に突然の帰還命令が。そして緊迫する政情と続いて起きた第一次世界大戦に友たちの運命は引き裂かれてゆく…

爽やかな笑いと真摯な祈りに満ちた、永遠の名作青春文学。
久々に 本を読んで泣きました…

トルコの文化研究のために招聘された日本の学者 村田、
独逸(ドイツ)人の考古学の学者 オットー、
発掘物の調査に当たる研究家の希臘(ギリシャ)人 ディミィトリス、
下宿人のための料理や下働きをする土耳古(トルコ)人の奴隷 ムハンマド、
屋敷の主人兼家政婦の英国人 ディクソン夫人
そして ムハンマドに道で拾われてきた 鸚鵡(おうむ)

それぞれ 異なるバックグランドを持った5人と1羽?wが お互いの価値観や習慣などの違いを 時に訝しみ、時に嫌い、時に目をつぶり、時に認め合いながら同じ屋根の下で暮らしていく
そして 人としてもっと大切な部分で お互いの事を大切に感じている姿に心が和む

でも 時代の流れは容赦なくそんな仲間を引き裂いてゆく…
「It’s enough!」と叫ぶ鸚鵡の声が突き刺さる


丁度これを読み終わった時に TVでイラク難民の少年がトルコの浜に打ち上げられた映像を流していた 堪らない…
どこの国の人間だって一人一人は同じなのに 誰だって幸せになりたいはずなのに どうしてこんなことになるんだろう…

この屋敷で暮らした5人と1羽のように 世の中の人々がお互い違う事を認めながら尊重できる世の中が来ることを願うばかりです

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コメント

No title

私も泣きました。

No title

☆こにさん
淡々と描かれているぶん 余計に沁みました…

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読んだ本を忘れないよう 備忘録^^; TOP写真はパリの本屋さんです♪

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