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◎ 卵をめぐる祖父の戦争  デイヴィッド ベニオフ 田口 俊樹訳



早川書房 2010.8.6
「ナイフの使い手だった私の祖父は十八歳になるまえにドイツ人をふたり殺している」作家のデイヴィッドは、祖父レフの戦時中の体験を取材していた。

ナチス包囲下のレニングラードに暮らしていた十七歳のレフは、軍の大佐の娘の結婚式のために卵の調達を命令された。饒舌な青年兵コーリャを相棒に探索を始めることになるが、飢餓のさなか、一体どこに卵が?

逆境に抗って逞しく生きる若者達の友情と冒険を描く、傑作長篇。
第二次世界大戦中のロシア 娘の婚礼の為の卵を探しに行けと命じられた17歳のレフと知り合ったばかりの青年兵コーリャ
そのナンセンスな命令がこの小説の意味を解りやすく示していると感じた


どこの国も自国の悲惨な戦争体験を語り、子供たちに教えるけれど
結局、勝とうが負けようが戦争によって悲惨な思いをするのはみな同じなんだよね

自国の被害者意識を煽り相手の行為を責め また戦いの芽を生むことよりも
戦う事の愚かしさを こんな小説によって違う国の者同士が共有するきっかけになればいいなと思う

とても重い事柄を描いているのに軽く読み進められるのは 作者のセンスですね
若い人にも読みやすい小説だと思うのでぜひ読んでほしい
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