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◎ 高台にある家  水村節子

 

角川春樹事務所 2000年2月
幼いころほんの一時預けられた、横浜にある裕福で西洋風な伯母の家。そのような家の娘であったらと願う少女は、神戸、大阪の裏長屋で無教養丸出しの年老いた母と不釣り合いな若い父のもとに育つ様様な異父兄姉の登場を通して、霧が晴れるように分っていくのは継母の複雑な過去と自分が庶子であるという事実。やがてくる父との別れ、残された母を連れての上京、そしてあこがれの伯母の家での思いもよらぬ青春。さらに戦争…。波瀾の昭和に少女の成長を描く78歳、華麗なデビュー作。
「母の遺産」で強烈な母親像が描かれる水村美苗氏のお母様の自伝ということで どんな方なのかと読んでみた
 
正直小説としては期待していなかったのに とても70を過ぎてから文章教室に通って書いたなんて思えない! 確かに彼女自身の半生が書き連ねるだけで面白いのもあるのだろうけれど でも十二分に文才を持たれた方だったのだと思われます
 
登場するご本人は確かに我が儘だけど憎めない 強情だけれど可愛さもある素直な女性だった 娘の美苗氏の小説を読んでいても我が儘育ちで娘に対する配慮に欠けるのは見えるのだけれど それでも娘への愛情がよく窺えたし 「母の遺産」で娘にあんなふうに描かれるほど酷い母親とはどうしても思えないなぁ・・・
 
昭和初期の上流階級と粋で豪奢な暗い世界と・・・ いずれにしても一般人には触れることのない世界を垣間見させてくれるおもしろいお話でした
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コメント

No title

にゃ~ごさまもとうとう読まれましたか。
水村美苗の小説を読み始めるとここまで行き着きますね。
好き嫌いはあるものの一連の小説、久しぶりに面白いものを読んだという手ごたえを感じました。
しばらく間をおいて、また「本格小説」を読んで見たいです。

No title

☆rokotanさん
水村さん 紹介して頂いてありがとうございました
読み応えのある作家さんですね~ 反発しながらも凄い力で惹きつけられてしまいました 教えて頂いてほんとうによかったです! 私達の世代には特に響く物があるように思いました
私は「母の遺産」→「本格小説」→「私小説」 と読んだのですが ちょっと失敗だったかも・・・^^; 反対の順に読んだらまた違った印象になったかも知れません

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