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◎ ふがいない僕は空を見た  窪美澄

ふがいない僕は空を見た 窪美澄
新潮社 (2012/9/28)

こんな気持ちいいことの果てに赤んぼうが生まれるならそれはなんてしあわせな出来事なんだろう。 僕の中から湧いて出た初めてのこの感じ。つまり性欲? でも、それだけじゃないはず――
 
高校一年、斉藤卓巳。ずっと好きだったクラスメートに告白されても、頭の中はコミケで出会った主婦、あんずのことでいっぱい。
団地で暮らす同級生、助産院をいとなむお母さん…16歳のやりきれない思いは周りの人たちに波紋を広げ、彼らの生きかたまでも変えていく。
第8回「女による女のためのR‐18文学賞」大賞受賞、嫉妬、感傷、愛着、僕らをゆさぶる衝動をまばゆくさらけだすデビュー作。
 
2011年 第24回 山本周五郎賞受賞
「ミクマリ」・・・高1の卓巳はコミケで知り合った主婦“あんず”に引きずられるように 彼女の部屋に通っていた そんな時今まで思いを寄せていた松永から告白され あんずに別れを告げるのだが・・・
 
「世界ヲ覆フ蜘蛛ノ糸」・・・里美(あんず)は学生の頃苛められ続けて自分に全く自信が持てない そんな自分に思いを寄せてくれた同じような境遇の慶一郎と結婚したのだが その母マチコさんに不妊治療を強要されている
 
「2035年のオーガズム」・・・七菜(松永)の兄は成績優秀な優等生だったのだが フリーセックスを謳うある宗教団体の施設に入ってしまった そんな生活に行き詰まり家に帰ってきた彼に家族の思いは届くのか? 
 
「セイタカアワダチソウの空」・・・卓巳の友達良太の話 子どもの頃 借金を苦に自殺した父、男の所で暮らし良太がバイトで貯めた金まで持ち出す母、惚けた祖母を世話しながら学校へ行き 生活費を稼ぐためにバイトをしている バイト先の先輩 田岡は そんな彼に勉強を教えてくれるのだけれど・・・
 
「花粉・受粉」・・・卓巳の母は助産院を営んでいる 自分の身体を酷使しながら 無事に赤ん坊を取り上げる事に使命を感じている  子どもを育てる事、仕事を全うする事、自分の人生を生きる事・・・生きるって難しいなぁ
 
 
;;;;(;・・)ゞウーン 評判通り 読み応えのある本なのだけれど どうしてこんなに過激な性描写なんだろう?
快楽的なSEXと命の尊さの対比を鮮明にするためなのかな?
それにしても この過激さで拒絶反応を示す人も多いと思うんだけど・・・
 
あんずにどうしても馴染めなかったんで ミクマリと世界ヲ覆フ蜘蛛ノ糸はちょっと消化不良って感じ
他の3つはとてもよかった 特にセイタカ・・・はかなり好き
他の本も読んでみたい作家さんです
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コメント

No title

ある程度の性描写はリアリティを出すために必要なんでしょうが、難しい部分でもありますね…
村上春樹も好みが別れる理由にはここが関係してますし(^_^;)

No title

☆きりゅうさん
そうですね~ 読者が作家の書かれたものに対して“どうして?”なんて問うこと自体ナンセンスですよね^^;
作家の方がそう描かれるというのは それが必然なんでしょうね

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