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☆ 天地明察  冲方丁

江戸、四代将軍家綱の御代 戦国期の流血と混迷が未だ大きな傷として記憶されているこの時代に、ある「プロジェクト」が立ちあがった
即ち、日本独自の太陰暦を作り上げること
武家と公家、士と農、そして天と地を強靱な絆で結ぶこの計画は、そのまま文治国家として日本が変革を遂げる象徴でもあった
 
実行者として選ばれたのは渋川春海
碁打ちの名門に生まれながら安穏の日々に倦み、和算に生き甲斐を見いだすこの青年に時の老中・酒井雅楽頭が目をつけた
 
「お主、退屈でない勝負が望みか?」日本文化を変えた大いなる計画を、個の成長物語としてみずみずしくも重厚に描いた新境地 時代小説家・冲方 丁誕生の凱歌がここに上がる!
 
これ 私には ド・ストライクでした! めっちゃおもしろかった!!
 
渋川春海の名は この間よんだ北原亞以子の「誘惑」(西鶴や近松が題材にした“おさん茂兵衛”の物語)に出てきたので 改暦の立役者として名前だけは知っていたのですが・・・
こんなにも大変な事業だったんですね~(*´ο`*)=3
 
物語全体としては 後半三分の一がその前に比べてちょっと物足りなかったかな
一度計画が頓挫してから一人でこつこつと積み上げた10年がそこまでの細やかな作りに比べて ちょっとあっけなく感じました
それでも 充分おもしろかったのですけれど^^
 
若き日の春海の謙虚さ 希望 苦悩
なにより 好きな物に一途に没頭できる喜び・・・
 
良き仲間や引き立ててくださった人々の人間的な魅力
和算の関孝和 磯村塾の村瀬 会津藩の安藤 幕政の要・会津の保科正之 師・山崎闇斎 水戸光国 
そして 何より魅力的だったのは共に北極出地の観測で全国を巡った建部昌明と伊藤重孝
いくつになっても こんな風に無心に自分の好きな事に夢中になれたら最高だろうな~
 
こんなにも夢中になれるものがあり それを生涯を通して追い続けられる
最高の人生だと思います!
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コメント

No title

そういえば歴史ものはなんやかんやで司馬遼太郎くらいしか読んでないかも…
久々に歴史ものにチャレンジしたくなりました♪

No title

☆きりゅうさん
これ そんなに歴史物っぽくなくとっても読みやすかったです^^
“自分の好きな事に没頭できる喜び”みたいなのが溢れていて 私は大好きでした
きりゅうさんも ぜひぜひ~♪

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