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◎ ファミリー・シークレット  柳美里

柳美里が小説に閉じ込めてきた「過去」と向き合った感動ノンフィクション
 
「柳美里に虐待疑惑」――
臨床心理士・長谷川博一氏とのカウンセリングを受けながら、みずからの過去の闇を照らす作業に入る・・・「二つの約束をしていただきたい。一つは、自分の命を消さないということ。もう一つは、ほかのひとの命を消さないということ。約束できますか?」
 
2008年、柳美里宅に児童相談所の福祉司たちが訪れた。ベストセラー『命』でもその誕生を描かれた柳美里の長男は、いま10歳になる。児童虐待を疑われた柳美里。そして、彼女も実の親から虐待を受けていた。
 
果たして、これは「再演」なのか。虐待の連鎖を止めることはできないのか。そして、最後に、彼女の闇を作り上げてきた一人の人物―父と26年ぶりの対決で、すべてが明かされる。
 
柳美里・・・私にとっては とても不思議な作家さんです
 
あまり好き嫌いのない私が この人の本だけはどうしても馴染めなかった
あまりの不快感に読むことをやめ なのに気になってしかたがない
結局 命三部作に手を出し またこうして この本も手を出さずにはいられなかった
 
色々と話題になったり非難をあびたりしながらも やはり何かが彼女の書くものの中にはあるんだろうな・・・
 
今回 彼女の父親との対面が含まれているのだが その父親の話に唖然としてしまった
高齢なこともあるのだろうが 柳美里の記憶とのあまりの食い違いに 「あぁ、この人も被害者なんだなぁ」と 痛感させられた
 
柳のお父様、柳美里ご本人、ご子息 それぞれの問題行動の起因がどこにあるのか
遺伝的に持った物なのか、“負の連鎖”とよく呼ばれる 幼少期の体験の連鎖なのか、それとも個人の資質の問題なのか 色々な要因がからみあったものなんだろうけれど・・・
 
今回の作品は 淡々と描かれてはいるのだが 柳さんのなんとか息子との関係をいいものにしたいという思いが滲んでいて やりきれなさは感じたものの不快感はなかった
柳さんのそのなんとかしたいと思う気持ちが それそれを少しでも幸せに導くようにと願ってやまない
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コメント

No title

わかります、にゃーごさんの言ってる意味。
私もなんだか「いやだ、いやだ」と共感できないのに、引きずられるようにして読んでしまう。
露悪的な書き方がすごく嫌な気分にもなるのに惹きつけられます。
なんだか自分の心の嫌な部分をのぞき見るような気分にさせられるのかも。
これも図書館で探してみます。

No title

☆ふわちびさん
柳さんの作品で 御自身の生い立ちに数多く触れられていますが 読む度に こんな人生もあるんだ! と驚かされます
国籍の違いや環境の違いはあるにしても 日本で生まれ育ったのに・・・

今回も 虐待の連鎖 というやりきれないテーマですが
柳さんの ご子息の為にもなんとかしたいと思われている姿に 応援の気持ちでいっぱいになりました

ふわちびさんも読まれたら ぜひ感想を聞かせてくださいね!

No title

柳さんの気持ちはわかるものの、息子くんの今後が凄く案じられました。
あまりにも遠くて高い山を登るようで。。。
虐待の連鎖が絶ちきられることを心から願います。
TBさせてくださいね。

No title

☆ふわちびさん
ほんとうに・・・ 物語ではなく実際に息子さんの人生がかかっていると思うと なんとか柳さんにもがんばってほしいですね。。。

TB ありがとうございます^^

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