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☆ 晩鐘  乃南アサ

運命が変わったあの日から七年、誰もが心に癒しがたい傷を負った日々・・・
容疑者、被害者、遺族、人生を狂わされた人々を救う手立てとは一体何か?
話題作『風紋』続編
 
母親を殺害された高浜真裕子は、そのとき高校二年生 心に癒しがたい傷を負った
一方、加害者の子供たち大輔と絵里は長崎の祖父母のもとに預けられ、父と母を知らずに成長する
 
運命が変わったあの日から七年、かけがえのない人をもぎ取られた真裕子の心の傷は癒えるのか殺人犯の父親を持った子供たちは、その運命を受け容れることができるのか
 
「風紋」から7年後のお話
少しは傷も癒えたのだろうか と思って読み始めたら・・・
 
 
特に真裕子に関しては もう 堪らない気持ちになります
こんなふうになってしまうんですね・・・
ただ 風紋ではひたすら可哀相だったのですが こうなるともう そういう問題ではないような気がします
精神的に 治療が必要な状態なんじゃないかなぁ
そしてその役目を担っているのが建部さんなんでしょうね(俊平もいるし~)^^
 
そして 父も姉も 真裕子の視線で見るから身勝手なように見えるけれど 彼らは彼らなりに苦しみ悩みながら 何とか乗り越えてきたんじゃないかな
 
「人生は“まさか”の連続 だからひとつの“まさか”でつまずいていると その先の“まさか”を乗り切れなくなっていくと思うのよ  だからね、一つずつは解決の付かない事だとしても、ひとまずどこかに預けておかないと・・・」
 
この寛子の言う事葉と 逃げるということは違うのだということが 真裕子に解る時がくればいいなぁ
 
 
反対に 大輔の救いの無さにはちょっと絶句した 
なぜ 乃南さんは こんなふうに描かれたのだろう・・・ 
 
この大輔の描き方は 犯罪者の家族への偏見を増長しかねないじゃないかと思ってしまう
殺人者と血が繋がっているということは そういう性質も似てるということなの?
大輔の問題のある部分は 血のなせる業なの??
 
もちろん同じ血だからという理由でなく 成長の過程での環境や気の使い方 香織の態度 そういったものも全て含めて 大輔の性格を形成していったということなのだろうけれど
それにしても 小賢しい立ち回り方や非情な部分はそういう目で見えてしまう
 
犯罪者の血を引いていても 恵まれない環境に育っても ちゃんと頑張っている人たちもいるはずで
そういう人達がこの展開を読むと きっと哀しいだろうな・・・
 
出来れば大輔にも 心の支えになるような物を与えてほしかったですね(ノ_・。)
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コメント

No title

私はまだまだ精神的に子供なので、いつまでも父親と姉を許せず
にいます^^;
我慢できずに「あんた達のせいでもあるんだからねッ!」と叫ん
でしまいそうだもの。皆それぞれに苦しんでるのはわかるんだけ
ど、真裕子が一番深みに落ちているんだもんなぁ。

もし大輔兄妹が普通の子供達だったら・・・。
きっとただの‘かわいそう・かわいそう物語’になってたの
かもしれませんね。
でもねぇ、あそこまでいかなくても・・・って気持ちはあります。

何年でも待つ、続きを書いてくれないかしら、乃南さん。

No title

たしかに 父や姉と真裕子を比べると 真裕子がかわいそうになりますね(ノ_・。)
風紋のときは それが可哀想だったのだけれど この晩鐘になって 真裕子はこのままじゃいけない! って強く思いました
「あなた達のせい!」と思っている間は 真裕子は立ち直れないんじゃないかなぁ・・・

大輔に関しては 犯罪者の家族の方がもしこの小説を読まれたら あの展開は可哀想だな・・・って思ってしまって・・・
犯罪者の家族は犯罪者予備軍なの? もうちょっと救いがある展開はのぞめないのかな? などと心が痛くなりました^^;;;

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