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◎ しゃぼん玉  乃南アサ

親からも見捨てられ、通り魔や強盗障害を繰り返す無軌道な若者・伊豆見翔人は、逃亡途中で宮崎の山村にたどり着く
 
成り行きから助けた老婆スマの家に滞在することになった翔人は、近所の老人シゲ爺の野良仕事を手伝ううちに村の暮らしに馴染んでいくが…
 
現代の若者の“絶望感”をこまやかな心理描写で描き出す傑作長篇サスペンス
 
 
実際には こんなにうまくは行かないのかも知らないけれど  
でも、ひとりでも こんなふうにして心を取り戻してくれる人がいたらいいのに・・・
 
 
 
この村で スマやシゲ爺、村の人々の温かさで 翔人は人間らしい心を取り戻していくのだけれど
この村に生まれ スマの愛を一身に受けたはずの末息子は 人の道をどんどん踏み外していってる
 
どんな人間でも 立ち直ろうとしているとき 信じてやらなくちゃ立ち直れない・・・
でもスマは 息子のそんな言葉に何度も期待をかけ そして何度も裏切られている
 
 
「ぼうは いい子」・・・ 
その温かさは人を救うこともあれば ダメにすることもある
 
“村の暖かい人々との暮らしで 心を取り戻した翔人” という面だけでなく 
“その温かい村に居ながら 親の愛を一身に受けながら身を持ち崩したスマの息子” そういう側面でも
甘やかせたから だけでは片付けられないものがあるのだと思うなぁ
 
 
でも こんな風に 人の温かさに触れることによって 自分の人生は“しゃぼん玉”なんかじゃないと 
一人でも多くの人が“生きていることを幸せだと思えるようになる”事を 祈りたくなる物語でした
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コメント

No title

盆・正月・祭りの時期など、おスマじょうの家に泊まらせていただきたい。でも、ずっと住むのは考え物ですが←ムシのいい考え。

このまま皆に見守られ、過去の出来事に知らないふりして生きていくというのもあったはずなのに、助言はあったけど自ら抜け出す決心をしたイズミはええ子。

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