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☆ 夏の椿  北重人

天明六年 
江戸が大雨に襲われた日、甥の定次郎を何者かに斬殺された旗本の三男坊である立原周乃介は、その原因を調べるうちに、定次郎が米問屋柏木屋のことを探っていたことを知る
柏木屋の主人、仁三郎には暗い陰が見え隠れしているようだ

核心に迫りだした周乃介の周りで不審な事件が起きはじめた


これ すごく好きです!!
レビューをみると 私みたいな人といまひとつ入り込めなかったという人に分かれるみたいだけど
私にはめっちゃツボでした(*^^*)v

田沼の悪政への政治的思惑と敵を討ちたいという個人的な思惑が絡み合いながら展開していく仕立もおもしろかったし 沙羅との儚げな関わりも好ましかった
周乃介の生い立ちや 長屋の人々、町方の役人や岡っ引き ちょっとベタな感じはあるけどこのあたりはやっぱり定石のほうが落ち着いて読める

随所に暖かい空気が満ちていて その空気が好きなのかな^^



ところでこの作者 北重人さん
なかなかおもしろいプロフィールの作家さんです!

若い頃 小説家を志した時期もあったそうですが 学生時代に筆を折って以来全く執筆活動とは縁のない生活を送ってらしたとか・・・(建築家で都市空間や環境づくりをプロデュースする会社をなさっています  この小説にも土地の売買や長屋の建替え、柏木屋の別邸の凝った造りなど 建築家と聞いてなるほどと思わせる所が随所に出てきます 建築好きの私にはその辺もこの小説が好きな一因なのかも~)

そして 50歳近くになられてから執筆を再開 50代半ばで作家デビューされています
このデビューも 松本清張賞の最終候補で敗れたのですが 選考委員であった大沢在昌氏と伊集院静氏の強い推薦により出版が決定、異例の作家デビューだったとか・・・


これはご自身が書かれている 作家活動を始められたいきさつです
興味のある方は覗いてみてください^^



ただ 残念な事に2009年にガンで亡くなっておられます
デビューされてからたった5年・・・とても残念です
短い作家活動で残された著書は少ないですが 楽しみに読み進めたいな。。。合掌 (人 *)
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コメント

No title

時代小説って最近はあんまり読まないんですけど、あらすじ読むとおもしろそうですね( ̄▽ ̄)
江戸時代もちょっとは勉強したし機会があれば読んでみたいですね☆

No title

ここにも北重人のファンがいたと思うとうれしいです。
彼の最後の2冊、「夜明けの橋」「火の闇 飴売り三左事件帳」も
なんともいえない澄んだ空気がみなぎっていて、是非読んでいただきたい本です。

No title

うわぁ~先を越されてしまいました!(実は借りてある本の中に…焦^^;)
やはりこれも丁寧な描写だったようですね。読むのがますます楽しみになりました。

No title

☆飯の友さん
これはσ(・・*)はすごくおもしろかったです!
でも 評価が結構二分されてたので 人によって馴染みにくい方もあるみたい^^;

少し前に読んだ西條奈加さんの“恋細工”は天保の改革の頃の倹約、倹約の時代 そしてこれは田沼政権下の住みにくい時代と 今の時代を重ねているのでしょうか・・・^^;

もっと豊かな、文化の栄えた時代に重ねられるような時代がはやくくればいいのにね~(*´ο`*)=3 ふぅ~

No title

☆rokotanさん
訪問ありがとうございますヽ(*^^*)ノ

北重人さん この作品が初めてなのですが すっかりファンになってしまいました!
「火の闇・・・」は只今図書館の予約待ちです とっても楽しみ~♪

rokotanさんのブログにおじゃましたら 着物や骨董など素敵な記事がいっぱい^^ またお邪魔させていただきますd(^-^*)ネッ!

No title

☆たけのこさん
私はもうすっぽりと嵌っちゃいました!!
「蒼火」紹介してくださって ほんとうにありがとうございます!(^人^)感謝♪

久々に 大好きな作家さんが増えました! 亡くなられたのが本当に残念ですね(ノ_・。)
私もこの方の著書は全部読みたいと思います(⌒^⌒)b

No title

読み終えました~(*⌒-⌒*)
満足感一杯です、やはりとっても良かった。
TBさせて下さいね^^*)

No title

読まれましたか~^^ いいですよね!
こういう自分の好きな本に出逢うとほんとうに幸せな気分になります♪

私のほうもTB よろしくお願いしますね<(_ _*)>

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読んだ本を忘れないよう 備忘録^^; TOP写真はパリの本屋さんです♪

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