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◎。雪の鉄樹 遠田潤子

雪の鉄樹 遠田潤子
光文社 (2016/4/12)

祖父と父が日々女を連れ込む、通称・たらしの家で育った庭師の雅雪は、二十歳の頃から十三年間、両親のいない少年・遼平の面倒を見続けている。遼平の祖母から屈辱的な扱いを受けつつも、その傍に居るのは、ある事件の贖罪のためだった。雅雪の隠してきた過去に気づいた遼平は、雅雪を怨むようになるが…。愛と憎しみの連鎖の果てに、人間の再生を描く衝撃作。 


これは面白かった!一気読みです
遼平の両親と雅雪関係は? 雅雪のやけどの理由は? 雅雪の父と事件との関係は? 扇の家がどう関係してるの? …そして7月7日って?? なぜ?なぜ?っとページを繰る手が止まりません そして後半『郁也と舞子』の章辺りからは怒涛の勢いでラストまで突っ走りました^^

圧倒的に良かったのは世界観 文枝の陰湿とも言える仕打ちや日常生活に支障をきたすほどのやけどの痕、たらしの家と情のない祖父 そんなやりきれない世界に 遼平の無邪気さや庭師の矜持、細木老や鍼灸師の原田の温かい思い、そしてなんといっても 庭に凛と立つ雪を被ったソテツの姿… それらが入り交じって 独特の世界観を醸し出している

ただ『償いと報い』がテーマだとすれば やっぱり雅雪の行いは自己満足ではないかなぁ 少なくとも文枝は彼の行いで より不幸になったような気がする
決して許すことが出来ないなら 目の前に現れるだけで傷をえぐる行為だと思うんだけど… たとえ忘れる事はないとしても 少しでも思い出さないようにしてあげるのが一番の償いだと思う
まぁ その辺は人によって意見が解れるんでしょうが…^^;

ちょこっと星を減らしたのは ラストがこねくり回し過ぎ!(笑) 遼平と野宿くらいまでは普通に読めたけどその後はちょっとしつこかったかな 特に事故で歩いて…ってくだりはやり過ぎじゃない?
全体に良かっただけに 最後もガッチリと締めて欲しかった

遠田潤子さん また素敵な作家さんに出会えて嬉しいです✧*。٩(ˊωˋ*)و✧*。



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コメント

No title

読んだことのない作家さんですが、一気読みの面白さだったのですね。気になりますので、読書を再開したら読んでみます。( ..)φメモメモ

Re: No title

本は好みが大きいので 私の感想を読んでそう言って頂けると 嬉しいのと同時に楽しんでいただけるかとドキドキします^^; 気に入って頂けるといいのですが・・・

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