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〇。旧友再会 重松清

旧友再会 重松清 
講談社 (2019/6/26)

あの人にいま会えたら、何を伝えますか?
子育て、離婚、定年、介護、家族、友達。人生には、どしゃぶりもあれば晴れ間もある。重松清が届ける5つのサプリメント。
年を重ねると増えていく「再会」の機会。再会は、別れがあるから存在します。どう別れたかで、再会の仕方も変わってくる。会いたい人、会いたくない人、忘れていた人。《結婚もして、子どもをつくり、そして、いま、家族をなくした。》あなたならどんな再会を望み、何を伝えますか。
泣きたいときに、泣けないあなたへ。 


重松さんお得意の中年男性の悲哀と老人問題を 時代の流れから取り残された地方都市を舞台に描いている 内容は良いのだけれど「重松さん、またこのパターン?」という気持ちが少し^^;
後、感覚が古臭く感じる  『重松さんが歳をとったから』というより 重松さんは変わらなくて時代が変わっていってるという感じ それは、作家としていい事なのか悪い事なのか…(;^_^A 

内容は とても響く所も多かった 『ホームにて』で駅の立ち食い蕎麦屋で働く主人公の父親が 疲れ果てた客に卵をサービスし掛ける言葉 「体が温まったら、休む元気も出てくるさ」は 先日読んだ『風は西から』の健介にかけてやりたい… 休むにも元気が必要なんだね

そして『どしゃぶり』では 松井と伊藤の妻や子供たちの親と 双方の言い分どちらにも頷いてしまう
松井は言う「野球部の連中はみんな励まし合うんだ。お互いに落ち込んだり傷ついたりしないように、みんなで先回りして、励ましたり慰めたりして・・・そういうのを貸し借りすることが友情だと思ってるから、いまの話みたいな勘違いも起きる」  何が悪いんだろう?由起子の言う通り 励まし合って 譲り合って「みんな 優しくて友達思いでいい子達」ではないか?

松井は言う「あの野球部は、誰も悔しがらないんだ。打てなくても、エラーをしても、ちっとも悔しそうな顔をしない。あの調子なら試合に負けても、あー残念でした、でも楽しかったな、なんて…へらへら笑ってるのが目に浮かぶ。」「息子さんに、悔しがり方くらい教えてやったほうがいいんじゃないのか?」  負けたら悔しがらないといけないの? 由起子は言う「甲子園を目指すとか、そういう野球部だったらわかるわよ。でも、城東中はそんな野球部じゃないじゃない。野球の好きな子が集まって、みんなで楽しくやろうよっていう部活なんだから」
佐藤「いや、でも… 好きな事だけやって、楽しさ優先っていうのは――」 由起子「あなたとか松井さんの世代って、やっぱり部活をそんなふうに見ちゃうのかなぁ」

松井「子供に免疫をつけてやるのも親の仕事だとおもうけどな、俺は」「悔しい思いをすることは、おとなになったら山ほどある。そのときに悔しがり方を知らなかったら困るだろ。逆ギレとか逆恨みとか…人生に絶望するとか」  (-_-;)確かにそういう一面もあるかもしれない…

最終戦では 仲良く譲り合って 佐藤の息子弘樹は公式戦の最初で最後の打席でヒットをだした「ずーっと補欠でかわいそうだったけれど、最後の最後で、結果が出てよかたよね」試合のさなか、由起子は号泣する 「このヒットが、あの子のこれからの人生の、大きな支えになってくれるんじゃないかなあ」
そうかもしれない…

商店街のアーケードのように ある良さと悪さ、無い良さと悪さ 一概にどちらがいいとは言えないのかもしれませんね… っと言う いつも通りの重松さんらしい結末でした



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