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☆ どうしても生きている 朝井リョウ

どうしても生きている 朝井リョウ
幻冬舎 (2019/10/10)

死んでしまいたい、と思うとき、そこに明確な理由はない。心は答え合わせなどできない。(『健やかな論理』)。家庭、仕事、夢、過去、現在、未来。どこに向かって立てば、生きることに対して後ろめたくなくいられるのだろう。(『流転』)。あなたが見下してバカにしているものが、私の命を引き延ばしている。(『七分二十四秒めへ』)。社会は変わるべきだけど、今の生活は変えられない。だから考えることをやめました。(『風が吹いたとて』)。尊敬する上司のSM動画が流出した。本当の痛みの在り処が映されているような気がした。(『そんなの痛いに決まってる』)。性別、容姿、家庭環境。生まれたときに引かされる籤は、どんな枝にも結べない。(『籤』)。現代の声なき声を掬いとり、ほのかな光を灯す至高の傑作。 


読み終えて茫然としている 
朝井さん、こんな物語を書かれる年代になられたんですね 力のある作家さんだとは思っていたけれど 30歳でこの作品を書かれるのか… 改めて彼の凄さを感じた

『桐島、部活やめるってよ』で高校生のリアルな青春群像を 『何者』で就活を舞台に現代の若者の苦悩を あざやかに描き出し読ませてくれた 
そしてこの作品では 社会に出て理不尽な生活の中で必死にもがきながら生きている人々の姿が 見事に切り取られている
甲乙つけがたい6篇の短編は それぞれに短編とは思えない充実した内容だと思う

↑の『現代の声なき声を掬いとり、ほのかな光を灯す至高の傑作』
この言葉がぴったりの作品だと思います 


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コメント

ブックマークさせていただきました!

Re: タイトルなし

ありがとうございます<(_ _*)>

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