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☆ マチネの終わりに 平野啓一郎

マチネの終わりに 平野啓一郎 
毎日新聞出版 (2016/4/9)

天才ギタリストの蒔野(38)と通信社記者の洋子(40)。深く愛し合いながら一緒になることが許されない二人が、再び巡り逢う日はやってくるのか――。
出会った瞬間から強く惹かれ合った蒔野と洋子。しかし、洋子には婚約者がいた。スランプに陥りもがく蒔野。人知れず体の不調に苦しむ洋子。やがて、蒔野と洋子の間にすれ違いが生じ、ついに二人の関係は途絶えてしまうが……。
芥川賞作家が贈る、至高の恋愛小説。


今回、小説としての評価は◎なのですが この言葉に出会えたことだけで☆評価 
それくらい この言葉に感銘を受けました

『人は、変えれるのは未来だけだと思い込んでいる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えている』

例えば、過去にとても楽しい時間を過ごしたカップル  この二人の未来が幸せなものであれば、この過去は幸せな思い出として残っていくだろうけれど 激しく憎み合って別れる未来が来るのであれば、この楽しかった時間は決していい思い出にはならないだろう
例えば過去に大きな怪我をした  その怪我が原因で、好きなスポーツが出来なくなったなんて未来があるならとても辛い出来事だけど その怪我で通った病院の看護婦さんと結婚したなんていう未来ならこの怪我はラッキーな出来事になる

言われれば簡単な事なのに 今迄こんな風に考えたことが無かった
もちろん、どうしようもない事も多いだろうけれど たとえ少しでも 自分の心がけで過去を変える事が出来るって凄い!
自分自身の過去が幸せになるような生き方が出来ればいいな・・・


小説としては まず 言葉の選び方が好きじゃない もっと平坦な言葉でいくらでも言い表せると思うのに… 頭の回転が鈍くなってる私には辛い
例えば洋子が父 ソリッチと話しているシーン
「グローバル化された この世界の巨大なシステムは、人間の不確定性を出来るだけ縮減して、予測的に織り込みながら、ただ、遅滞なく機能し続けることだけを目的にしている」 って
もう~ 5回ぐらい読みなおして やっと意味がわかりました^^;

そして 恋愛小説としても 昼メロか?って言いたくなるような展開^^;

…なのに面白いのはなぜだろう??
恋愛だけでなく 蒔野の芸術家としての才能や葛藤 洋子の中東問題やジャーナリズムなど 色々な問題をバランスよく巧く描いているからかな

好きでない恋愛小説が、好きでない言葉の羅列で描かれているのに 面白いと感じさせてくれる…
平野さん、私にとって不思議な作家さんです

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