記事一覧

☆ 雨上がり月霞む夜  西條奈加



中央公論新社 (2018/11/17)
大坂堂島の紙問屋・嶋屋を営んでいた秋成は、町一帯を襲った火事によって店を失い幼なじみの雨月が結ぶ香具波志庵に居候することに。
ところがその雨月、飄々とした性格ながら妖しを引き寄せる体質で、しだいに彼らの周りには、憎まれ口をたたく兎『遊戯』やら、成仏できぬ人の怨念やらが溢れ出す。さらにその先で待ち受けていたのは、世界の成り立ちを根本から変える驚くべき真実だった―
江戸怪異譚の傑作『雨月物語』に大胆な現代的解釈を試みた、珠玉の連作短篇集。 
この雰囲気、好きだわ~
冒頭の雨月と遊戯が出会うシーンで、もうがっしり心をつかまれた
残念なのは 私が『雨月物語』を読んだことが無い事 
『雨月物語』を知っていたら もっともっと深く読めたんだろうな~


『妖しを引き寄せる体質』という雨月 そしてその妖しの権化とも言える『遊戯』
この二人(一人と一匹?)のキャラが 妖しと言うにはあまりにチャーミング
描かれる世界は 成仏できないほどの憎しみや無念や悲しみの世界なのに ちっとも恐ろしく無く この物語がほんわかとした雰囲気になっているのは この二者のキャラによる所が大きいと思う

出会う亡者たちの哀れな物語と秋成と雨月の物語 そしてその媒体役とも言える遊戯が とてもいいバランスで描かれている

この物語に登場する成仏できなかった人々がどんな物語になっているのか いつか『雨月物語』を読んで確かめてみたい 
本当は 雨月物語のどんな物語を基にこのお話が描かれたか と言うべきなんだろうけれど 敢えてこう言いたくなるようなお話でした^^

スポンサーサイト



コメント

No title

西條さん、先日現代ものを読んだばかりですが、時代小説に良い作品多いですね。
わたしも「雨月物語」は読んだことがないのですが、こちらは読んでみたいです。

No title

☆あられもちさん
さっき あられもちさんの所で『永田町小町バトル』の記事を拝見して 現代物もおもしろそう♪と思った所でした^^
これは独特の雰囲気があってとても良かったですよ~
ぜひ 読んで見て下さい!

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

にゃ~ご

Author:にゃ~ご
読んだ本を忘れないよう 備忘録^^; TOP写真はパリの本屋さんです♪

管理メニュー

カテゴリ

ブロとも申請フォーム