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◎ どんまい  重松清



講談社 (2018/10/18)

離婚届を提出する前日。夫との最後の話し合いを終え、自宅――ちぐさ台ニュータウンに娘の香織を連れて帰ってきた洋子。疲労感と将来への不安感でいっぱいだったが、団地の掲示板に〈メンバー募集 年齢・性別ともに不問〉という貼り紙があるのに気づく。ちぐさ台カープという草野球チームの入団募集だった。
洋子は、子どもの頃、水島新司の野球マンガ『野球狂の詩』のヒロイン・水原勇気になりたかったことを思い出す。「入るから」。洋子は念を押すように香織に向かって繰り返す。「お母さん、絶対に入るからね」。

〈ちぐさ台団地の星〉と呼ばれたかつての甲子園球児、要介護の親を田舎に抱えるキャプテン、謎多き老人・カントク、そして娘の香織――草野球チームを通して交錯する「ふつうの人々」の人生を鮮やかに描ききった傑作長編小説。 

久しぶりの重松作品 楽しませていただきました^^
重松さんと言えば中年男性の悲哀と思春期の青少年のナイーブさを描かせたら右に出る人はいないと思ってるのだけれど 今回は中学生の香織から老年のカントクまで それぞれの世代をしっかりと描き出しておられます


ネタバレしてます! 内容を知りたくない人はパスしてくださいませ~<(_ _*)>

洋子の離婚にあたっての意地や、両親の離婚をなんとか受け止めようとしている香織
苛めから心を閉ざした沢松、自己中のせいで嫌われ それでもそんなふうにしか生きられないヨシヒコ、身近に天才が居た故の葛藤をもつ将大、大振りを繰り返す小倉、子育てに躓いた福田、親の介護と家庭の間で悩む田村、そして謎多き老人カントク

単なる草野球の物語でなく カントクの過去(原爆と広島カープ)を軸に据えている所が とても重松さんらしい
ヒロシマを舞台にしているからといって重くなることもなく とてもいい物語だとおもうのだけれど…


大好きな重松作品なのだけれど いつも女性の登場人物に違和感を持ってしまう
中年男性を中心に子供や母親という立場の人は違和感はないのだけれど 妻の立場の女性の描き方が ほんと受け入れ難い

この作品の洋子にしても いくら離婚で意地になっているとは言え 女だから損をしてるだとかなんとか いい歳をした大人が何を子供みたいなこと言ってるんだろう?と思ってしまう
女だからと嫌な思いをすることもあれば 男だから頑張らなくてはならない時もある 女にも男にもいい時もあれば悪い時もある いい年をして自分の事ばかり主張しているように感じてしまう
ましてや 折角好意で紹介してくれた仕事を 相手に迷惑のかかる形で断るなんて とても大人のやることとは思えない

そして 『自分が!自分が!!』と言うなら 人に迷惑をかけるような実力で試合に出るほうがよほど恥ずかしい事だと思うんだけどなぁ…
そして香織も チームでやっている試合で何十球もボール球を投げ続けて 精一杯投げてるからっていいってもんじゃないでしょ? 
親子とも 自分の事だけで人の事なんて全く考えないのかと思ってしまう

『おばさんだから』と 自分勝手な事の言い訳におばさんを使わないで!っと おばさんとしては思ってしまった^^;


そして もう一人、田村の妻も…
確かに 旦那さんの両親の介護で人生を狂わされるのは不本意なのはわかる
『東京に来てくれるのなら面倒は見させていただく でも、広島に行くのは嫌だ』それもわかる  かといって あの言い方ってないんじゃない?
他人じゃないんだから もう少しご主人の気持ちに寄り添えないのかなぁ
『妻なんだから広島に行かなくてはならない』とは思わないけれど 一緒に『どうしたらご両親も含めて 家族のみんなが幸せになれるのか』と悩んでこその夫婦だと思うんだけど…

あげくに『どうしても広島で一緒に介護してくれる人がいいなら 離婚して他の人を探して』って… 
そんなに相手のことが考えられないなら 夫婦でいる必要 無いと思うな…
…っと めっちゃ後味の悪い読後感となりました(ノ_・。)




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