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◎ 家族シアター  辻村深月



講談社 (2014/10/21)
同じ中学校に通う姉は、「真面目な子」。
褒め言葉のようだけど、実際は「イケてない」ことの裏返し。
こんな風には絶対になりたくない――だけど、
気にせずにはいられなかった。 (「妹」という祝福)

息子が小学校六年生になった年、
父親中心の保護者会「親父会」に入った、大学准教授の私。
熱心な担任教師に恵まれて、順調に思われた日々の裏には、
とんでもない秘密が隠されていて……? (タイムカプセルの八年)

*地元アイドルに夢中の弟とビジュアル系バンドファンの姉のお話『サイリウム』 
*ミーハーで物事を深く考えない母と真面目で「特待生」で高校に入った娘の物語『私のディアマンテ』 
*宇宙が大好きな妹”うみか”と そんなちょっと変わった妹を可愛くないと思う姉”はるか”『1992年の秋空』 
*アメリカから帰ってきた息子一家と同居することになった祖父と孫の心を描く『孫と誕生会』 
*我が子を連れて帰った実家で感じた想い『タマシイム・マシンの永遠』

すべての「わが家」に事件あり。ややこしくも愛おしい家族の物語、全七編!
序盤の『「妹」という祝福』『サイリウム』あたりは あまり馴染みのない世界や 馴染みのない姉妹、姉弟の反目などが理解できなかったのだけれど 後半、どんどんと惹き込まれていった

特に『タイムカプセルの八年』は 最初、有り得ないお父さんの所業に(笑) こんな人最低!なんて思いながら読んでいたんだけれど… 
読み進むと 世の中には色んな人が居て愛情の形も表現もそれぞれなんだなぁって、
うまく表現できなかったり表現することを知らなかったり 本人がその愛情に気づいてさえなかったりしても 想いはちゃんとそこにあるんですね

そう思って序盤の作品を読み返してみると 理解できない反目の中、唐突に見えた愛情表現が こんな形もあるのだとストンと腑に落ちました

そして 最後の『タマシイム・マシンの永遠』は 
短い作品の中 ありきたりの帰省風景が描かれているのに 見事なまでに家族の愛情の輪廻を描き出していて この短編集をきっちり締めくくっている


愛情って 自分の求める形で目の前に差し出されるものではないのです
自分自身も相手を理解しようと歩み寄って 初めて相手の愛情が見えてくるんですね…

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コメント

No title

>愛情って 自分の求める形で目の前に差し出されるものではないのです
自分自身も相手を理解しようと歩み寄って 初めて相手の愛情が見えてくるんですね…

めっちゃ心にしみました
会社の男衆にも授けます^^
ありがとう~~~

No title

☆あかんたれさん
おぉ!男衆さんにまで…(笑)

どうしてもすぐ「どうしてそんなこと言うの?」とか「どうしてこうしてくれないの?」とか思ってしまいますよね…
私自身も肝に銘じます~(;^_^A

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