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◎。パパ、ママ、あたし  カーリン・イェルハルドセン 木村由利子訳



東京創元社 (2014/3/21)
ハンマルビー署の刑事ペトラは、公園で凍えきった赤ん坊を発見した。近くにはひき逃げの被害にあったらしい、母親と思われる女性の死体が。
警察が捜査を開始しようとした矢先、一本の電話が入った。フィンランドフェリーの船内で十六歳の少女が絞殺体で見つかったという。犯人は恋人か、行きずりの男か。子供をめぐる二つの事件は、意外な展開を見せる。

ショーベリ警視シリーズ第二弾。
公園側での女性のひき逃げ事件と部屋に取り残されている女の子の救出、フェリーでの少女の殺人事件 全く関係のなさそうに見える二つの事件が最後にこうかかわってくるのか…

推理小説としても面白かったのだけれど 社会派の小説としても興味深かい

表題の「mamma pappa barn」という言葉は 「ママ、パパ、子供(ここではわたしと訳されているけれど子供という意味だそうです)」という家族構成 要するに核家族を表しているそうで スウェーデンは福祉国家と言われて久しいけれど その中での核家族という家族形態の脆さをこの作品は描いているのだと思う

ひき逃げにあった女性はpappaの長期出張と赤ちゃんの病気が重なりノイローゼのようになっている 事故にあっても家に残された子供の存在に誰も気が付かない
フェリーで殺された少女のmammaは一人で少女たちを育てているが 経済的な不安はないにもかかわらず友人たちと酒浸りの日々を過ごしている
少女に恋する男性はpappaに支配されて生きている

どれも ”pappa mamma barn” このバランスが崩れた家庭である
核家族のバランスが崩れた時 精神的なバランスも崩れてしまったのかな…

スウェーデンも高齢化社会が進み、不況による経済力の低下で 老人問題も深刻化していると聞ききます こういう問題は日本だけではないのですね…

今まで海外の作品はあまり読まなかったけれど 小説を読むことで こういう各国の歴史や社会問題に触れることができるのはとても面白い
これからは 色々な国の作品を読んでいきたいな

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