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◎。旅をする木  星野道夫



文藝春秋 (1995/8/1)
広大な大地と海に囲まれ、正確に季節がめぐるアラスカ。
1978年、26歳でアラスカに初めて降り立った時から、その美しくも厳しい自然と動物たちの生き様を写真に撮る日々が続いた。
その中で出会ったアラスカ先住民族の人々や、開拓時代にやってきた白人たちの生と死が隣り合わせとなった生活。
それらを静かでかつ味わい深い言葉で綴った33篇を収録。
ブロ友さんに教えて頂いて読んだエッセイ  これはよかった!!
アラスカで生活する著者が語る言葉は 忘れていたものを思い出させてくれるよう…
心に響く言葉がいっぱいあって 久々に付箋を持って本を読みました


『ガラパゴスから』
アンデス山脈へ考古学の発掘調査に出掛けた探検隊の話
ある日、荷物を担いでいたシェルパの人々がストライキを起こします。日当を上げろという要求だと思ったのですがそうではありませんでした。
どうしたのかとシェルパの代表にたずねると、彼はこう言ったというのです。
”私たちはここまで速く歩き過ぎてしまい、心を置き去りにして来てしまった。心が
この場所に追いつくまで、私たちはしばらくここで待っているのです”

「心を置き去りにしたかどうか なんでわかるんやろ?(笑)」と主人に話すと 「しんどかっただけちゃうか?」… なるほどね~
今の世の中、しんどいのに歩き続けるから心の病気が多くなるんでしょうね 
『疲れたら休む』そんな当たり前の事を思い出させてくれる言葉でした


『ザルツブルクから』
アラスカで知り合ったスイス人がこんなことを言っていたそう…
”スイスには自然は残っていないのです。ほとんどが人の手が入った人工的な自然です。もし動かせるのなら、スイス人は山の位置さえも動かしたでしょう”
たしかになぁ… 昨年スイスに行った時、3~4000m級の山に簡単に登山列車やロープウェイで登ることができ 神様の領域に踏み入ってるような気持になりました
 
そして スイスやドイツの人がアラスカを好むのは
”アラスカから来ると、ヨーロッパアルプスは箱庭のように小さく見えます。とても美しいのですが、奥行きがないのです。—中略— ヨーロッパの人びとがアラスカに魅かれるのは、本当の野生の自然を求めてやって来るのです”

”若い時代にはアラスカへ行くな。人生最後に出かけなさい” アラスカを見てしまうと 他の世界が小さく物足りなく見えてしまうということだそうです
私もいつか 海外旅行を終えようと思ったらアラスカに行こうかな…


『アーミッシュの人びと』
アーミッシュとは・・・アーミッシュの歴史は、宗教改革が起きた16世紀初めまでさかのぼり、もう一度聖書の中の質素な信仰生活に戻っていこうとした、当時の人びとがその始まりです。そして今でもその考え方を綿々と受け継いできた人々が、自分達だけの共同体をもって生きているのです。
テクノロジイに対して極めて懐疑的で、今日でも基本的に電気は使わず、近代文明とは無縁な生活。高等教育さえ受けない場合が多く、もちろん現代社会の仕事につくことは稀で、どの家も農場をもって簡素に暮らしているのです。

先日TVで見たのだが ハワイにも ワイキキからダイヤモンドヘッドを越えた先に「ランド・オブ・アロハ」というハワイアン特別自治区があるという 
「絶対に不可能」と言われた、大国アメリカを相手にした先住民族の土地と主権の奪還 平和的革命運動によりハワイ州から勝ちとった自治である
ここはアメリカではなく「独立主権国家」 ここでハワイアンの生活や文化を守り暮らして行こうと試行錯誤を繰り返している

この広い世界には 色々な思いがあるんだよなぁ・・・


『海流』
1839年に難破した「長者丸」のお話は興味深い
調べてみたら この辺りに描かれているみたい(備忘録)
「蕃談―漂流の記録 1 」ワイド版東洋文庫 (39) 室賀 信夫, 矢守 一彦
漂民次郎吉―太平洋を越えた北前船の男たち」福村出版 津田 文平

『ワスレナグサ』
撮影が順調にいかないで焦っているTVスタッフに向けた言葉

”―略― たとえば、あと10年とか20年たった時にふりかえってみて、その番組が少しうまく撮れたとか、撮れなかったなんて、きっとそれほど大したことではないと・・・それよりも1日のうち15分でも30分でもいいから、仕事のことをすべて忘れて、今ここにに自分がいて、花が咲いていたり、風が吹いていたり、遥かな北極海のほとりでキャンプしていることをしっかり見ておかないと、こんな場所にはなかなか来れないんだし、すごくもったいない気がすると・・・ ―中略― 私達が生きることができるのは、過去でも未来でもなく、ただ今しかないのだと。"


星野道夫さん 他の本もぜひ読んでみたい♪

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