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◎。みかづき  森絵都



集英社 (2016/9/5)
「私、学校教育が太陽だとしたら、塾は月のような存在になると思うんです」
昭和36年。人生を教えることに捧げた、塾教師たちの物語が始まる。 胸を打つ確かな感動。著者5年ぶり、渾身の大長編。

小学校用務員の大島吾郎は、勉強を教えていた児童の母親、赤坂千明に誘われ、ともに学習塾を立ち上げる。 女手ひとつで娘を育てる千明と結婚し、家族になった吾郎。ベビーブームと経済成長を背景に、 塾も順調に成長してゆくが、予期せぬ波瀾がふたりを襲い――。

阿川佐和子氏「唸る。目を閉じる。そういえば、あの時代の日本人は、本当に一途だった」 北上次郎氏「圧倒された。この小説にはすべてがある」(「青春と読書」2016年9月号より) 中江有里氏「月の光に浮かび上がる理想と現実。真の教育を巡る人間模様に魅せられた」
驚嘆&絶賛の声、続々! 昭和~平成の塾業界を舞台に、三世代にわたって奮闘を続ける家族の感動巨編。
戦後から現在までの教育を長い目で見据えた大がかりな作品、教育と言う物をじっくり考えさせられる

戦後の日本の教育に対する試行錯誤が 塾と言う学校ではない組織からの視点で描かれているのが面白い 個性的な登場人物も巧く活かされていると思う
受験戦争、ゆとり教育、近年の貧困家庭の問題 塾と学校との闘い? 時代を追って教育の問題点も移り変わり 人も変わっていく
教育の問題の奥深さと難しさを感じさせてくれた

私はこの物語と同じ時期を生きてきたけれど 自分のまわりを思い出したら 塾も受験向けの塾だけじゃなく 日頃の予習復習を中心とした家庭的な塾もあったし 塾に行ってる子行ってない子も特に意識した記憶がない 
勉強に熱心でなかった私は こんな世界もあったのね… とちょっと斜に見てしまった
 
教育と言うのは『これがいい!』というものじゃなく それぞれが自分に合った方法で学んでいけばいいものなんじゃないかなぁ… その為のシステムというのが公の学校にあればいいのに

この作品は 塾と学校を太陽と月に例えて 塾の立場からの目線だったけれど やはり教育というのは公の部分でしっかりした制度を作らないいけないと思う
特に 勉強について行けない子供たちのフォローは ここで描かれているように家庭の経済的な部分も関係するのだから ボランティアなどに頼るのでなく 公の教育現場で考えていく事じゃないかな

今の社会って 何でも平等平等って言うけれどなんか違うと思う
この問題も『皆が同じ教育を受けなくてはならない』というのが不自然なんじゃないかな 公の学校での教育の多様化が進むといいな…

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コメント

No title

わたしはこの物語が始まる昭和36年に生まれており、ちょうどこの時代を生きているので、あの頃は・・・とか時代を照らし合わせながら読みました。いつの時代も教育は難しくて「これがいい!」というのはないのでしょうね。
たしかに何でも平等というのはちょっと違いますよね。

No title

☆あられもちさん
そうそう!私もそう思いながら読みました(私の方がばばぁですが)
教育の問題って難しいですね… それぞれの個性に合った教育が出来ればいいんでしょうが 難しいでしょうしね^^;

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