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◎。トワイライト  重松清



文藝春秋 (2005/12/1)

小学校の卒業記念に埋めたタイムカプセルを開封するために、26年ぶりに母校で再会した同級生たち。夢と希望に満ちていたあのころ、未来が未来として輝いていたあの時代―しかし、大人になった彼らにとって、夢はしょせん夢に終わり、厳しい現実が立ちはだかる。
人生の黄昏に生きる彼らの幸せへの問いかけとは。

小学校6年生の時に埋めたタイムカプセル それを掘り出す38歳の面々
小学生の頃の姿と今の姿、子供の頃の夢や希望と今の現実 
そしてW不倫の果て愛人に殺された白石先生の「あなたたちはいま、幸せですか?」という問いかけ…

希望の象徴であったニュータウンは廃墟と化し 未来を描いた万博の象徴「太陽の塔」は 取り残されひとりぼっちで寂しげにたたずんでいる。
ー太陽の塔は明日からもずっと、あの場所にある。あそこから動けない。逃げることができない。周囲の風景に溶け込むこともできず、時代から取り残されても、両手を広げたまま永遠にたたずむしかない。
取り壊されたほうが幸せだったんじゃないか、おまえも、俺たちも――。-

重松さん得意の中年の悲哀と迷いが がっつりと描かれています^^;
いつも思うけれど 重松さんの小説の中では 年齢も職業も性別も関係なく みんな同じように悩んで迷って苦しんでいるだよね…

特に白石先生の件はとても重松さんらしいなぁ
教師だからって完璧で居れるわけじゃない 迷い苦しみ踏み外すこともある
それでもそれなりに精一杯に生きてるんですよね…
親もそう、完璧な親なんていないし 子供に迷惑をかけることもあるかもしれない
でも それは許されない事なのかな?

親だって子供に助けられる事があってもいいと思う 教師だって生徒に教えられることもあっていいと思う
反対から言えば 子供は親に与えて貰うだけが当然じゃないし 生徒は教師に教えて貰うのを座って待ってるだけじゃだめでしょ
子供も生徒も 自分自身で成長するもので 親や教師はその足らずを手助けするだけの役目だと思うんだけどなぁ…

そして それは子供や生徒だけじゃなく親も教師も どんな年齢になってもどんな立場にたっても同じなんだと思う
自分自身で必死に歩きながら 足らずを周りの人(家族や友人や同僚や、赤の他人の事も…)に助けてもらいながら なんとか生きていくんだよね
大人が幼子に助けてもらうこともあっていいと思うし 幼くても人の力になりたいと思う気持ちを持って欲しいな…


…と なんか めちゃくちゃ脱線してますね(;^_^A
まぁ そんな事を考えさせてくれる重松作品が好きです! と言うことで(笑)


脱線ついでに もうひとつ…
今の「太陽の塔」 私は大好き
万博の頃は変なオブジェだと思っていたし その後、あまり気にも留めなかったのだけれど…

十数年前、久しぶりに見た「太陽の塔」は
月日を経て緑が濃くなった木立の中にすっくと建つ姿が 見惚れるほど美しかったです…



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コメント

No title

何年か前に読みました^^

良い作品ですよね~~~!!!

重松さんの文章の流れに癒されます
ちょっと重いテーマも有るけどね。。。それはそれで、好き

No title

☆あかんたれさん
重松さん 良いですよね~♪
思春期の子供と中年を描かせたらピカいち! 最近は筆者も歳を重ねてきて老年もgood(`・ω・´)b(笑)
同年代なんで リアルタイムに心に響きます^^

No title

にゃーごの本棚を参考に、まだ読んでなかった「トワイライト」を読みました。
今年のお盆に帰省する際に太陽の塔を近くで観に行こうと思っています。ありがとう。
酷暑、お体お大切に。

No title

☆h99**21さん
私は重松さんが大好きなので熱く語ってしまいましたが どうだったでしょう?^^;

太陽の塔 この物語では『周囲の風景に溶け込むこともできず、時代から取り残され…』と過去の遺物のように描かれているのですが…
私は 当時は変なオブジェだと思っていたのですが 数年前 モノレールの中から見えた 緑の中にすっくと建つ姿がとても凛々しく感じられ 大好きになりました
じゃまさんの『太陽の塔』 楽しんできてください

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