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◎ 刑罰0号  西條奈加



徳間書店 (2016/8/12)
記憶を抽出して、画像化を行い、他人の脳内で再生するシステム―0号。
これを用いて犯罪被害者の記憶―殺された際の恐怖を加害者に経験させる…。
もともとは、死刑に代わる新たな刑罰として、法務省から依頼されたプロジェクトであったが、実際は失敗に終わる。0号そのものに瑕疵はなかったが、被験者たちの精神が脆く、その負荷に耐えられなかったのだ…。
開発者の佐田洋介教授は、それでも不法に実験を強行し、逮捕されてしまう。
助手の江波はるかは、さるグローバルIT企業のバックアップのもと、ひそかに研究を続けるが…。
0号を施した者、0号を施された者たちの物語は、今、人類の“贖罪”のために捧げられる―。
今まで読んだ西條作品とは全く雰囲気の違う作品 こんな作品も書かれるのね~
着想の面白さは「金春屋ゴメス」と似通ったところがあるかな…

刑罰0号の発想に 少年法の問題、ストーカー問題、死刑廃止、サイバー攻撃、アラブの民族問題、テロ攻撃、核問題 等々 多くの社会的問題を絡ませてくるところが凄いなぁ

数々の社会問題を描きながらも 最後に現れる「下沢俊」の姿や 佐田博士が最後まで目覚めない所など 西條さんの倫理観と優しさが溢れていて 読後感のいい作品でした

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コメント

No title

着想には意外感が強かったし、半ばではここまで話広げるか~とも思いましたが、着地はなんとも“西條奈加”だったと思います。
かなりコンスタントに新作が出てますし、今後が読み切れない作家さんとして期待してますv

No title

☆砂時計さん
そうそう! 私も佐田博士が中東のゲリラ組織に所属してるというあたりで どこまで広げる気や~と思いました(笑)
でも最後は 西條さんらしい終わり方でしたね~

西條さん そんなに作品を発表しておられるんですか
私は新刊情報に疎くって…^^;
『読み切れないほどの作品がある好ましい作家さん』というのは嬉しい限りですね!

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