記事一覧

☆ オリガ・モリソヴナの反語法  米原万里

集英社 (2005/10/25)1960年、チェコのプラハ・ソビエト学校に入った志摩は、舞踊教師オリガ・モリソヴナに魅了された。老女だが踊りは天才的。彼女が濁声で「美の極致!」と叫んだら、それは強烈な罵倒。だが、その行動には謎も多かった。あれから30数年、翻訳者となった志摩はモスクワに赴きオリガの半生を辿る。苛酷なスターリン時代を、伝説の踊子はどう生き抜いたのか。感動の長編小説。第13回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞作。...

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○。革命の堕天使たち―回想のスターリン時代   アイノ・クーシネン 坂内知子訳

平凡社 (1992/06)アイノ・クーシネンの記録は、1918年から1965年まで、つまりレーニンの時代からフルシチョフ失脚までの時期にわたる。この40年の間に、彼女はソヴィエト連邦と国際共産主義運動の中で、大きな振幅をもった生活体験を重ねてきた。運命の気まぐれは、彼女を目も眩むような高みから底なしの淵へと、エリート支配者の生活から強制労働収容所の囚人生活へと運んでいった。 これは小説ではなく アイノ・クーシネンと言...

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☆ 嘘つきアーニャの真っ赤な真実  米原万里

角川学芸出版 2004.6.25一九六〇年、プラハ。小学生のマリはソビエト学校で個性的な友だちに囲まれていた。男の見極め方を教えてくれるギリシア人のリッツァ。嘘つきでもみなに愛されているルーマニア人のアーニャ。クラス1の優等生、ユーゴスラビア人のヤスミンカ。それから三十年、激動の東欧で音信が途絶えた三人を捜し当てたマリは、少女時代には知り得なかった真実に出会う!大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。 著者の米原万...

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◎ 夢の守り人  上橋菜穂子

新潮社 2007.12.21人の夢を糧とする異界の“花”に囚われ、人鬼と化したタンダ。女用心棒バルサは幼な馴染を救うため、命を賭ける。心の絆は“花”の魔力に打ち克てるのか?開花の時を迎えた“花”は、その力を増していく。不可思議な歌で人の心をとろけさせる放浪の歌い手ユグノの正体は?そして、今明かされる大呪術師トロガイの秘められた過去とは?いよいよ緊迫度を増すシリーズ第3弾。 安定した面白さですね ただ「闇の守り人」の内容...

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2016読了のお薦め本

◎。サブマリン  伊坂幸太郎   「チルドレン」の続編 伊坂さんの良さが滲み出た作品だと思います☆ オリガ・モリゾウナの反語法 ☆嘘つきアーニャの真っ赤な真実  米原万里   第二次大戦前後の社会主義国家の歴史を 読みやすく惹きつけられる文章で描い   ています ぜひ一度読んでみてください!☆ 永い言い訳  西川美和   映画「ゆれる」の監督 西川美和さんの作品 微妙なニュアンスが感じられる   繊細な...

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○ 村上さんのところ  村上春樹

新潮社 2015.7.24期間限定サイト「村上さんのところ」に世界中から届いた3万7465通のメールを、村上春樹が たったひとりで完全読破し、せつせつと書き連ねた3716の回答から、笑って泣いて考えさせられる473の問答を厳選!フジモトマサル描き下ろしイラスト満載の愛蔵版! 文章が上手くなるには?/ノーベル賞候補と騒がれる気分は?/なぜ人を殺してはいけない?/『1Q84』に続編はあるの?/同性婚は賛成ですか?/無駄に話が長い上司をどうす...

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☆ 戻り川心中  連城三紀彦

講談社 1980.09大正歌壇の寵児・苑田岳葉。二度の心中未遂事件で、二人の女を死に迫いやり、その情死行を歌に遺して自害した天才歌人。岳葉が真に愛したのは?女たちを死なせてまで彼が求めたものとは?歌に秘められた男の野望と道連れにされる女の哀れを描く表題作は、日本推理作家協会賞受賞の不朽の名作。耽美と詩情―ミステリ史上に輝く、花にまつわる傑作五編。「藤の香」「桔梗の宿」「桐の柩」「白蓮の寺」「戻り川心中」圧倒...

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△ 家族という病  下重暁子

幻冬舎 2015.3.25日本人の多くが「一家団欒」という言葉にあこがれ、そうあらねばならないという呪縛にとらわれている。しかし、そもそも「家族」とは、それほどすばらしいものなのか。実際には、家族がらみの事件やトラブルを挙げればキリがない。それなのになぜ、日本で「家族」は美化されるのか。一方で、「家族」という幻想に取り憑かれ、口を開けば家族の話しかしない人もいる。そんな人達を著者は「家族のことしか話題がない...

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◎ バラカ  桐野夏生

集英社 2016.2.26私の「震災履歴」は、この小説と共にありました。重力に逆らい、伸びやかに書いたつもりです。まだ苦難の中にいる人のために、ぜひ読んでください。 桐野夏生 今、この時代に、読むべき物語。桐野文学の最高到達点! 震災のため原発4基がすべて爆発した! 警戒区域で発見された一人の少女「バラカ」。彼女がその後の世界を変えていく存在だったとは――。ありえたかもしれない日本で、世界で蠢く男と女、その愛と憎...

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◎ ラプラスの魔女  東野圭吾

KADOKAWA/角川書店 2015.5.15"円華という若い女性のボディーガードを依頼された元警官の武尾は、行動を共にするにつれ彼女には不思議な《力》が備わっているのではと、疑いはじめる。同じ頃、遠く離れた2つの温泉地で硫化水素による死亡事故が起きていた。検証に赴いた地球化学の研究者・青江は、双方の現場で謎の娘・円華を目撃する――。価値観をくつがえされる衝撃。物語に翻弄される興奮。作家デビュー30年、80作目の到達点。こ...

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◎ ボーイミーツガールの極端なもの  山崎ナオコーラ

イースト・プレス 2015.4.17管理栄養士を目指す大学生は野球選手との結婚に憧れ、子育てを終えた中年の女性がファッションデザイナーと巡り合う。引きこもりニートは松田聖子に恋慕し、その弟は誰に対しても自分から「さようなら」を切り出せず、兄弟の父親は妻と再会する。人と接するのが苦手な少女は思いがけず人気アイドルになって、アイドルの付き人は嫉妬に苦しみ、三流俳優は枕を濡らす。植物屋の店主は今日も時間を忘れてサ...

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Author:にゃ~ご
読んだ本を忘れないよう 備忘録^^; TOP写真はパリの本屋さんです♪

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